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2019年6月のサロン報告

梅雨空のもと、6月のサロンが全日程無事に終了いたしました。

 

今月は全8回、30名の皆さまが和菓子作りに参加してくださいました。

ご参加くださいました皆さまに感謝申しあげます!

 

□「若鮎」

夏の焼き菓子の代表でもある「若鮎」、とくにもち系の求肥好きにはたまらなく美味しいお菓子です。

 

しかしホットプレートでの焼き加減は想像以上に難しく、形、大きさ、厚み、焼き時間などを一律GOODな状態に仕上げるのは一苦労でした。

 

また焼きあがってから当てる焼ゴテも、押しすぎたら焦げる、押しが甘いと薄すぎる、幅のあるコテの一箇所がうまく当てられなかったりと、コツをつかむのがなかなか大変、辺りには焦げ臭い香りも漂っていました。

 

生地を寝かせること、水分調整、焼戻しなどをしっかり経験していただいたあとは試食です。

自分で作った「若鮎」の美味しかったこと!

 

手作り和菓子の醍醐味を味わっていただけた瞬間だと思います。

 

 

 

□「練り切り・額紫陽花」

練り切りは、時間のある限り求肥(または白玉粉から)を混ぜてこねる作業からしていただいています。

今回はあらかじめ作っておいた求肥を混ぜる工程からスタート、こねればこねるほど白く変化していく生地と、伸び具合を体験していただくのが目的です。

 

3個の額紫陽花を作ります。

色作りは各人各様、薄いピンク色から濃い目のブルーまで、さまざまな紫陽花が生まれます。

 

包餡のあとは、寒天とガクを飾っていきます。

寒天もガクもお好きな色合いとお好きな量で飾り付け。

 

最後に銀粉をふりかけて完成した練り切りは、食べるのがもったいないほどの美しいお花が咲いていました!

 

 

 

□「抹茶錦玉」

抹茶味にミックス大納言をしのばせた錦玉を作ります。

 

寒天の扱いは何度も行っていますので、”当サロンでは「上がり目方」を使う”ことをご存知の方も多くなってきました。

 

寒天をどれぐらい煮詰めれば良いのかを知るために、あらかじめ「上がり目方」を決めておく。

その目方になるまで煮詰める、という方法だとほとんど失敗がありません。

 

また今回は酸味のあるフルーツなどではなく抹茶を混ぜるだけですので、扱いは簡単です。

 

抹茶羊羹ではなく、あんこを使わない抹茶錦玉。しゃりしゃり感が爽やかです。

各自、ご自宅で切り分けて乾かして仕上げてもらいますので、二三日後の仕上がりが楽しみなお菓子でした。

 

 

 

 

 

◇じっくりラボ「若鮎」「ベリーのあんこ巻き」

 

今月のじっくりラボは「平鍋もの」として、「若鮎」と「ベリーのあんこ巻き」を作りました。

 

 

スタンダードなサロンでも取り上げた「若鮎」ですが、じっくりラボでは求肥を一から作っていきます。

 

求肥の幅や長さも、若鮎の長さ・幅に合わせてカットしたり付け足したりという、少し応用テクニックも行ってもらいました。

 

「ベリーのあんこ巻き」は関東の「桜餅」の生地で作ります。

 

とてもくっつきやすい生地なので、焼き作業中は細心の注意が必要です。

焼きあがった生地には、それぞれいちご、ラズベリー、ブルーベリー(全て生のフレッシを使用)をトッピングし、ミルククリーム・つぶあんと一緒に包んでもらいました。

 

今回の「若鮎」は強力粉、「ベリーのあんこ巻き」はもち粉がそれぞれベースになる生地、粉の種類によって、柔らかさや弾力、さらには食感にも相当の違いがあることを同時に経験できたと思います。

 

梅雨のジメジメした季節ですが、初夏らしいさわやかな和菓子をたくさん作ることができました!!

 

 

6月のサロン一日目は、手順がまだうまくいきませんが、みなさん大目に見てくださいます。

 

サロン2回目。練り切り大好きな人や細かい作業に辟易する人も。

 

サロン3回目。写真撮影もだいぶ慣れてくる頃です。

 

サロン4回目。My 和菓子箱持参の方も!今日で前半が終了!

 

後半、月一のじっくりラボからスタート。慣れた手つきの方々が多いです。

 

サロン6回目。こちらの手順ももう慣れたものです!

 

サロン7回目は英語で和菓子の日! うーん、和菓子がメインか英語がメインか?

 

今月のラストは午前中のサロン。小学4年生が2人参加!今後が楽しみな出来栄えでした!