和菓子とフルーツのコラボを考える時、基本は「自分で摘み取る、もぎ取る、収穫する」を旨とします。
なぜそう思うのかはわかりません。
どうせ手作りするならできる部分はとことんこだわりたい、ということでしょうか。
ゴールデンウィークはゆっくりとフルーツ仕事をするための大切な時間です。
◆仕込む→夏みかん
今まさしく、夏みかん仕事の真っ最中です！夏みかんピールチョコに始まって、ママレード、皮からは夏みかんパウダーも作ります。伯父亡き後、自家製無農薬夏みかんが手に入らなくなってからはネットで無農薬を探します。
◆仕込む→梅
庭に梅の木はありません。毎年６月になると和歌山の南高梅を買ってたくさんの梅仕事をします。梅干し、梅ジャム、梅サワー、シソのふりかけなどなど。
甘露煮は和菓子で「青梅」を作る時の必需品です。
◆摘み取る→ブルーベリー
ブルーベリーの季節は７月。わざわざ信州まで大量の摘み取りに出向きます。生食用、ジャム用、サワー用、パウダーとひととおり作り終えたら、残りは冷凍にして一年中ブルーベリーの恵みをいただきます。
◆いただく→柿
リタイア後に柿農家を継いだ親戚から毎年たくさんもらいます。丹精込めて作られた柿だと思うと美味しく和菓子に変身させたい気持ちがふつふつと湧いてきます。
◆もぎ取る→りんご
青森県の知人のリンゴ農園にてもぎ取る体験をしてからは、なるべくリンゴは自分で収穫したものを使いたいと思っています。農家さんのご苦労を間近に見ると利用させてもらう側も背筋が伸びます。
◆いただく→カリン
のど飴作りぐらいしか思いつかなかったカリンですが、２０１８年の年明けに真っ赤なジュレを完成させてからは着色料の代わりとして手作り和菓子の必需品となりました。仕込み作業にも熱が入ります。
このほかにも、ルバーブ、ゆず、メロン、栗、シソなどをいただいたり収穫したりしたあとに、いろいろ仕込みます。もちろん購入するものもたくさんありますが。
一年を通じて、なにかの果実の恵みに感謝、そして仕込むというのが年中行事になっています。