武市斉孝さんの「桜の絵」を知って数年が経ち、機会があれば必ず画展に行くようにしています。
画面いっぱいの桜からは「自然界の無常や深淵な宇宙、永遠の魂のつながり」というような、見る人に壮大な気持ちや厳粛な気持ちをいだかせるー、そんなオーラを身体いっぱいに感じることができます。
色合いといい構図といいどの作品も本当に素晴らしく、先生の作品は自分自身の感性にピタッとはまったのだと思います。
心に響くすごく好きな絵、というのはだれしもあるものですが、家に飾るとその空間の空気が明らかに変わる、”清れつ”、”凛”、”厳か”、”品”というキーワードが当てはまるような作品にすごく惹かれます。
わたくしの場合は、東山魁夷さんであったり、若手では近藤隼次さんであったり、そしてこの武市先生であったりいたします。
今年の満開の桜はもう終わってしまいましたが、今度は永遠の桜からパワーをもらうべく、そして永遠の桜に出会うべく!?、和菓子を手みやげに銀座のSILKLAND画廊まででかけました。
桜を描く先生に差し入れしたのは、さくらの最中の皮を使ったオリジナル「あんこフロランタン」とカリンジュレでほのかな桜色に色付けした「やわらか落雁」です。
「あんこフロランタン」は中に入れるものや配合に関してまだまだ試作段階なのですが、今回は、
・あんこ+落雁粉+冷凍レモンのすりおろし+きんかんの蜜漬け+夏みかんピール
・あんこ+落雁粉+ナッツ+乾燥いちご(トッピングのみ)
の2種類。
やわらか落雁は4月のサロンで作る予定なので、ちょっと予行練習を。
そういえば「さくらの木型」がなかったです。「梅」「菊」「ばら」などはあるのに「さくら」がなかったなんで!
さっそく落雁の師匠に制作を依頼しようと思います。
武市先生は現在、高台寺の障壁画を制作中。昨年は高野山櫻池院にも作品を納められるなど、ご多忙のさなかの画展です。
たまたま人の流れがとまったはざまのひととき、長野県での避暑の話や互いのペットとの別れから見えてくる死生観や今後の海外への展望などなど、お友達のように楽しくおしゃべりをさせていただきました。
来年、完成した作品を見に、京都高台寺まででかける日がすごく楽しみです。