美しいアートみたいな和菓子に魅せられていますが、同時に素朴で地味でインスタ映え全然しない和菓子にも魅せられています。
こんな和菓子作ってみました。
鹿児島県の「いこもち粉」を使った「いこもちもどき」!
「いこもち粉」とは煎ったうるち米ともち米をミックスしてパウダーにしたもの。
煎ってあるので、こねこねすればそのまま食することができる優れものです。
明石屋の「いこもち」は、「軽羹(かるかん)」や「木目羹(きもっかん)」と同様、鹿児島の人なら誰でも知っている昔ながらのお菓子。
米粉系でそのまま食べられるというと「落雁」を思い浮かべますが、断然「いこもち」の方が好きです。
もちもちふわふわの餅系和菓子の対極をいく、ずっしり重い食感と昔の人の普段着の着物みたいな地味な色合いなのです。
この地味さ加減は、実はほうじ茶を混ぜてみたからです。
「いこもち」と「ほうじ茶」は絶対合うなと直感を信じて。
笑ってしまうほど素朴で地味!
応用として、中にキンカンの蜜漬けとナッツを入れてみましたが、あと入れなので混ざり方も不均一。
しかししかし、お味の方は絶品です!美味しいなあ〜。
日本全国にはその土地その土地で大切に受け継がれてきた地方の和菓子、ローカル和菓子、郷土和菓子がたくさんあります。
美味しいものはどんどん「もどきや真似っこ」を作ってみんなに知ってもらい、みんなで賞味していきたいと思っています。