『柿が赤くなれば、医者が青くなる』とまで言われる栄養たっぷりの柿。
代表格が【ビタミンC】です。
甘柿に含まれるビタミンCはいちごやレモンにまさる含有量です。
柿を1個食べるだけで医者要らずになれるなんて最高の果物です!
しかし小さい頃、「柿を食べ過ぎると体が冷えるよ」と言われたような記憶が?
これはカリウムの働きによるものですが、そもそもカリウムは余分なナトリウムを体外に排出してくれるという利尿作用もあるわけで、パクパクと何個も頬張る「爆食い」さえしなければやっぱり積極的に摂りたい果物です。
そのまま生で食するに加えて、いろんな料理(和菓子)に応用できないかを毎年いただくたびに考えてしまうのです。
昨年まではまっていたのが「柿チップス」です。
単に薄くスライスして野菜乾燥機に10時間ほど入れるだけなのですが、簡単だし、手間暇かける必要もないし、ただただ乾燥が進むのを待つだけ。
そうして出来上がったドライの柿チップスはそれはもう絶品なのですから言うことなしです!
干し柿とも違う、もっと水分の抜けた柿チップスは、ポリっカリっと美味しくて、ドライなのに、でも柿の風味はしっかりと残っている。
食べ出したらもう手が止まりません。1個分の柿などベロリです。
生産者に食べてもらってお墨付きをもらったほどです。笑
今年はこの「柿チップス」を使った「柿餡」にトライしてみました。
① 生柿1個の皮をむいて火にかけ、果肉を柔らかくするとともに水分を抜いていきます。すでに柔らかくなっている柿を使うようがより簡単です。数分焦げないようにソテーを続けると水分が抜けてひとかたまりにまとまってきます。
② 火を止めたら、柿チップス5、6枚を細かく切って混ぜます。
③ ここに白餡300gを加え、よく混ぜたら冷めるのを待って出来上がりです。
④ お好みでレモンの絞り汁またはレモンオイルを少々加えます。
柿の風味を残す役割をしているのが柿チップスです。
ただ、生柿の量、柿チップスの枚数など、最適な柿餡を作るための配合はまだ完成しておりません。
柿餡と寒天を使った「柿羊羹」、さらには「柿羊羹」のまわりをコーティングする「柿きんつば」。どれも固さや甘さの調整は未完成ですが、お味の方はなかなかだと思っています。